学校に行けなくなったとき、お母さんがひとりで抱えてしまうことがあります。
けれど、子どもはどちらか一人ではできません。
ラジオ第19回で、山本栄が不登校についてお話ししています。
Loop研究所にも、不登校のご相談が寄せられます。
はじめは学校のお話として始まることが多いのですが、聴いていくうちに、親御さんご自身のこと、ご夫婦のこと、ご家庭のことへと話が広がっていきます。
子どもにとっては父と母ですが、その前に、夫と妻であり、男と女であり、人と人です。 そこでの感じ方の違いから来ていることが、少なくありません。
子どもが起こした行動の裏には、底知れないものがあります。その底を知るためには、親がご自身を、そして相手を見ることになります。
子どものこととなると、お母さんが問題を抱え込みがちです。けれど、それは違います。 子どもは、どちらか一人ではできません。当たり前のことが、なぜか切り離されてしまっている。
学校に行かない、行けないという子どもの心は、往々にしてお母さんの心の反映でもあります。
では、お母さんの気持ちの受け皿は、どうなっているでしょうか。しっかりお父さんに受け止めてもらえているでしょうか。
ここで大切なのは、お互いを固有名詞で受け合うことだと考えています。
大事な自分の存在を互いに認め合うことができて初めて、父であり母である役職につけるのです。
そうなれたとき、家庭の空気が変わります。これまで吹いたことのない風が、吹き込んできます。
もうひとつ、いつも思い出すご相談があります。
お孫さんのお世話に、たいへん苦労されていたおばあさまのお話です。ご家族が帰ってくる前に済ませておかなければならないことに、追われていました。宿題、夕飯の支度、遊んだあとの片付け。
そんなに頑張っておられる方に申し訳なかったのですが、ひとつだけうかがいました。
困っているのは、誰ですか。
問題は誰のものなのかを区別すると、関わり方が見えやすくなります。
子どものことを思うと、不安になったり、焦ったり、正解を求めたりします。けれどよく考えると、そう思っているのは自分という親であることに気づきます。
自分の気持ちを何とかしたくて答えを出そうとすると、自分にも子どもにも、無理を強いてしまいます。
自分の問題として取り組めたとき、そこまで来た自分に感謝ができ、問題を与えてくれた相手にも感謝ができます。
この回で話していること
- 不登校の相談は、やがて夫婦のこと、家庭のことに広がっていくこと
- お母さんひとりの問題ではなく、二人の問題であること
- 「困っているのは誰か」を区別すると、関わり方が見えてくること
冒頭では、お孫さんが生まれたときのことと、生まれる前の経験が日々の暮らしの中に残っているというお話もしています。
[ ラジオを聴く・読む ] https://listen.style/p/loop/hstprsjb
FM八ヶ岳「メンタルヘルスケア・心と身体の健康をあなたに」第19回(2022年8月6日放送) ※ 文字起こしでも読めます。
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